基本情報
開催期間 | 2011年7月21日(木)~8月20日(土)(27日間) |
---|---|
だがねランドに 参加した子どもの数 |
のべ1,993人 |
だがねランドに 住民登録をした子どもの数 |
898人 |
いちばん多くの子どもが 参加した日 |
8/9(火)183人 |
まちをつくる
道路、警察、広場…、だがねランドに必要な施設は何?
場所はどこがよい?どんなまちにするか計画をして模型を作りました。
次に、計画に沿ってお店やみんなで使う建物を作ります。模型(縮尺1/10)を製作して役場のチェック(確認申請)を受けたら建物づくりのスタートです。こうしてだがねランドは作られていきました。
●都市計画ワークショップ 7/21・22
1日目は、まちの計画を立てる前の事前学習を行いました。テキストを使って「だがねランド」を計画するための基礎知識を学びました。また「ひとなみ、まちなみ」という体を使うプログラムを行い、人を建物に見立てて、まちの見え方や感じ方を体験しました。
2日目は名古屋大学の片木篤先生の指導を受けながら、人の流れ・動線、まちの見え方、使い勝手などを話し合い「だがねランド2011」のまちの計画(マスタープラン)を作りました。
ワークショップを修了した子どもたちは「タウンアーキテクト」となり、その後のまちをつくる時にまちの計画について説明をしました。
●まちの見直しワークショップ 8/11
建物が建ち、人が使い始めたまちを、「タウンアーキテクト」と町長が見直しました。良いところ悪いところをみつけて、まちの問題点をどう解決したらよいかを考え、建物も動かしました。建物の配置によって、まちの景観や使いやすさに大きな違いが出ることを知りました。
●だがねオールスターズとつくる“だがね”のまち 7/23・24.8/4・5
マスタープランにそって大学生と一緒に建物を建てました。お店は、かたちがテーマです(丸・三角・四角・棒・ギザギザ・ふわふわなど)。そのかたちをどのように表現するか、素材をどういすかを考えながら設計しました。
●建築家とつくる“だがね”の図書館 7/26・27・28・29
建築家の曽我部昌史先生と「だがねの図書館」をつくりました。建築計画のプロセスをちょっぴり体験です。木材を使って建てるので、岐阜県立森林文化アカデミーの人たちに電動工具や鋸の使い方を教えてもらいました。4日間かけてつくった図書館は、みんなの想いが詰まったとても素敵なものになりました。
●ストリートファニチャーでつくる“だがね”のまち 7/31
まちの空間を魅力的なものにするにするためにまちの計画に基づいて、建物以外のまちの要素をつくりました。アーケードやまちの案内板などができました。
●ついに登場!ケン先生とつくるみんなの建物 8/2・3
名古屋市立大学の鈴木賢一先生と住宅(家)を作りました。みんなは宿題になっていた自分の家の絵を持って集まりました。建築家が設計した家の模型や図面を見ながら「家」ってどういくものか考えました。そして、「夢の子どもハウス」4棟を建てました。
まちのしくみ
だがねランドのまちは、子どもたちが力を合わせて作りました。
みんなが楽しくすごすことのできるまちってどんなまちだろう。
まちに必要なもの、あると良いなと思うものをどんどん実現させて、自分たちのまちで、思い切り遊びました。
①だがねランドの住民になる
だがねランドに初めて来た子どもたちは、役場で町民証と缶バッジをもらったら、だがねランドの一員です。
だがねランドに来たら1人1日10ダガネの税金を納めます。
税金は公共事業や役場などで働く人のお給料として使われます。
②だがねランドでの過ごし方を決める
だがねランドでは、次のように遊べます。
1.お店屋さんで商品を売る
お店で売る商品は、材料屋で材料を買って、道具がそろっている「だがね工房」に持って行ってつくります。
だがねランドのお店では、そのお店のかたちに合った商品を売ります。
新聞屋だけは、取材をして、お店で新聞をかいて販売します。
2.銀行や警察など、商品を売らない施設で働く
「だがねランド」には、銀行や警察、役場など商品は売らないけど、まちで必要な仕事があります。
この仕事をしてくれた子はお給料がもらえます。
3.まちを使いやすくしたり、魅力的にする(公共事業)
みんなから集めた税金を使って、まちの緑を作ったり、ベンチを作ったりする公共事業で働いても
お給料がもらえます。
公共事業で何を作るかは、まちの課題によって毎日変わります。
4.お買い物をする
お客さんとしてお店で売っている商品を買うことができます。
でも「ダガネ」も使ってばかりでは無くなってしまいます。
無くなる前にお仕事をして「ダガネ」をかせいでください。
5.アーキテクちゅう試験をうけて、まちづくりの資格をとる
まちやまちづくりの知識を問う「はかせ」試験、道具の使い方などの技術を身に付ける「たくみ」試験という、2つの試験 があります。
この資格は1級~5級に分かれていて、持っている級が上がることによって、まちでできることも増えます。
また3級以上では、その級の「はかせ」、「たくみ」の資格を両方ともとることによって「アーキテクちゅう」の資格を取る ことができます。
資格をとることによって、できる仕事が増えていきます。
●「はかせ」「たくみ」「アーキテクちゅう」の資格でできること
・材料屋で働くことができる
4級・だがね図書館の司書になれる
・町長選挙に立候補できる
・役場で働くことができる
3級・はかせ試験5級、4級の試験監督になれる
2級・はかせ試験5級、4級の先生になれる
「たくみ」 5級・工房でカッターナイフを使うことができる
4級・工房の道具貸出スタッフになれる
3級・工房のスタッフになれる
2級・工房長になれる
「アーキテクちゅう」 3級・だがね建設の大工さんになれる
2級・だがね建設の設計士になれる
まち体験
自分たちで作ったまちを使って、思う存分楽しみます。売れる商品をつくるために工夫しました。また、知らない子とも「まち」をとおして仲良くなりました。
●オープニング 8/6
やっと出来上がった「だがね」のまちを楽しみに、早くから多くの子どもたちが詰めかけてきました。オープンを今か今かと待っています。町長の挨拶のあと、「タウンアーキテクト」がくす玉をわって、まちの完成を祝いました。
●町長選挙 8/10、17 議会 8/18
つくったまちをより良くするために町長選挙と議会があります。町長選挙は2回行われました。候補者はそれぞれ公約を掲げて選挙に臨み、住民に支持を訴えました。
議会はまちの現状を見て、問題を解決に導くために話し合い、まちのルールを提案しました。
●夏祭り 8/14
輪投げ・魚釣りや射的、風船バレーボール…夏祭りだけのお楽しみ。「だがね音頭」も踊ったよ!
●だがねデザイン賞
「だがね工房」では、毎日工夫を凝らして色々な商品がつくられます。だがねオールスターズが「工房長」となって、毎日一つずつ優れた商品を選んでいきました。「さよならだがね」の日に、だがねオールスターズの投票でだがねデザイン賞の大賞1つ、優秀賞2つが選ばれました。力作ぞろいで接戦でした。
●さよならだがね 8/20
自分たちの手で建物を解体し、また来年の「だがねランド」を作るために部材を仕分けしました。スライドショーで今年の「だがねランド」を振り返り、ちょっぴりウルウル。
●新・港村 8/24
ヨコハマトリエンナーレ2011連携企画である「新・港村」に「だがね図書館」を移築しました。曽我部先生の指導の下、横浜の友達と名古屋から参加してくれた友達で、船をイメージした屋根など「港」を意識したデザインのだがね図書館をつくりました。11月6日まで「新・港村」で多くの人たちを楽しませました。